1日の利用者が100人未満の駅は全国に1,124駅 データで見る「小さな駅」
2026年10月20日
渋谷駅の1日約290万人に注目が集まりがちですが、日本の駅の多くは、もっとずっと静かな駅です。えきくらべで使っている全国7,362駅のデータを、利用者の少ない側から見てみました。
真ん中の駅は1日約1,800人
全国の駅を1日の乗降客数の順に並べると、ちょうど真ん中の駅は約1,800人です。大きな駅との差はとても大きく、利用者の分布は次のようになっています。
| 1日の乗降客数 | 駅の数 | 全体に占める割合 |
|---|---|---|
| 10人未満 | 230駅 | 3.1% |
| 100人未満 | 1,124駅 | 15.3% |
| 1,000人未満 | 3,059駅 | 41.6% |
| 10万人以上 | 207駅 | 2.8% |
| 100万人以上 | 6駅 | 0.08% |
1日100人未満の駅が、全体の約7分の1。1,000人未満まで広げると4割を超えます。「どっちが多い?」で全国のすべての駅から出題すると難しくなるのは、こうした小さな駅どうしの比べっこが増えるためです。
1日1人の駅も
データの中でいちばん小さな数字は「1日1人」です。2024年度にこの数字になっている駅には、次のような駅があります。
- JR東海 飯田線の為栗(長野県)、金野(長野県)、伊那小沢(長野県)、出馬(静岡県)
- JR東海 高山線の杉原(岐阜県)
- 秋田内陸縦貫鉄道の羽後太田・萱草・奥阿仁(秋田県)
- 大井川鐵道の神尾・ひらんだ・川根両国(静岡県)
- えちぜん鉄道の比島(福井県)、樽見鉄道の高尾・長良川鉄道の大中(岐阜県)、津軽鉄道の毘沙門(青森県)
飯田線の為栗・金野などは、山あいの川沿いにあり、車で近くまで行きにくい駅として、鉄道ファンのあいだで「秘境駅」と呼ばれることもあります。1日1人という数字は、年間の利用者を1日あたりにならした平均なので、毎日必ずだれかが乗り降りしているという意味ではありません。
小さな駅が多い都道府県
1日100人未満の駅の数がいちばん多いのは高知県(72駅)で、岐阜県(63駅)、山口県(61駅)、福井県(56駅)、三重県(54駅)が続きます。都道府県の駅のうち100人未満の駅が占める割合で見ると、秋田県(46駅のうち76%)、岩手県(56%)、島根県(52%)が上位です。
ただし、この割合には注意が必要です。国のデータに入っているのは、鉄道会社が利用者数を公表している駅だけです。会社によっては、利用者の少ない駅の数字を公表していないことがあり、その場合はデータに出てきません。たとえば東北地方では、JR東日本の小さな駅の多くがデータにないため、第三セクターの鉄道の駅が多く残り、割合が高く出ています。
小さな駅が多い会社
1日100人未満の駅を会社ごとに数えると、JR西日本が250駅でいちばん多く、JR東海(104駅)、JR四国(84駅)と続きます。JR以外では、三陸鉄道(34駅)、秋田内陸縦貫鉄道・松浦鉄道・土佐くろしお鉄道(各26駅)、長良川鉄道(24駅)が多くなっています。地方の長い路線を受け持つ会社ほど、小さな駅をたくさん抱えています。
小さな駅をクイズで当てるコツ
えきくらべの「全国すべての駅・上級」や都道府県別の出題では、こうした小さな駅も出てきます。小さな駅どうしを比べるときは、次のような手がかりが役に立ちます。
- 高校や役場の近くの駅は、通学・通勤の利用で数百人になることが多い
- 山あいで、となりの駅との間が長い駅は少なめ
- 観光地の駅は、休日の利用で平均が上がることがある
出典:国土交通省「国土数値情報(駅別乗降客数データ)」2024年度(令和6年度)を加工して作成。数字は年度の1日平均です。