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相性占いで「互いに素」が6割になる理由 ふたつの数が素になる確率は6/π²

2026年10月21日

素数占いの相性占いでは、ふたりの生年月日を8桁の数にして、その最大公約数(共通する素因数)で関係を読み解きます。結果は「互いに素」「偶数の絆」「運命の共通素数」「共通点だらけ」の4つ。実際に占ってみると、「互いに素」がいちばんよく出ます。その割合と理由を、数学で確かめてみました。

30万組で調べた4つの関係の割合

1940年から2025年までの誕生日から、ふたりの組をランダムに30万組選び、相性占いと同じ計算をしました。

関係意味割合
互いに素共通の素因数がない(最大公約数が1)61.8%
運命の共通素数共通の素因数が1種類(最大公約数がちょうど2の場合を除く)17.0%
偶数の絆最大公約数がちょうど215.3%
共通点だらけ共通の素因数が2種類以上5.9%

10組のうち6組は「互いに素」です。たとえば1995年4月12日(19950412=2²×673×7411)と1998年7月25日(19980725=5²×197×4057)は、共通の素因数がひとつもないので互いに素になります。

ランダムなふたつの数が「互いに素」になる確率

じつは数学には、「でたらめに選んだふたつの整数が互いに素になる確率は 6/π²(約60.8%)」という有名な定理があります。π(円周率)が出てくるのがふしぎなところで、18世紀の数学者オイラーが解いた問題(バーゼル問題)とつながっています。誕生日の数で調べた61.8%は、この理論値にとても近い値です。

なぜ6割になるのか

考え方はこうです。ふたつの数がどちらも2で割り切れる確率は、1/2×1/2=1/4。だから「2を共通に持たない」確率は 1−1/4=3/4 です。同じように、どちらも3で割り切れる確率は1/9なので、「3を共通に持たない」確率は8/9。5なら24/25、7なら48/49……。

互いに素とは、どの素数も共通に持たないことなので、これをすべての素数についてかけ合わせます。

3/4 × 8/9 × 24/25 × 48/49 × … = 6/π² ≒ 0.608

2・3・5・7の4つだけでかけても約0.63になり、そこから先の素数の分は1にとても近いので、すべてかけても約0.61までしか下がりません。互いに素になるかどうかは、ほとんど小さな素数(とくに2と3)で決まっている、ということです。

誕生日の数でも確かめられる

誕生日の8桁の数で、それぞれの素数で割り切れる割合を調べると、理論とよく合っています。

偶数の誕生日が50%より少し少ないのは、8桁の数の一の位が日の一の位と同じで、31日まである月は奇数の日が1日多いためです。それでも、全体としてはランダムな数とほとんど同じふるまいをしています。

占いではどう読む?

素数占いでは、互いに素を「依存せず、お互いの違いを尊重しあえる自立した関係」と読み解いています。いちばん多い結果なので、「ふつうの相性」と考えることもできます。反対に、最大公約数が100以上になる組(大きな共通の素因数を持つ組)は、30万組のうち0.55%、約180組に1組しかありませんでした。相性占いで大きな共通素数が出たら、それはかなりめずらしい組み合わせです。

計算は素数占いと同じプログラムで行いました。ランダムに選んだ組なので、もう一度調べると小数点以下の数字は少し変わります。占いの読み解きはエンターテインメントです。

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