人口密度は豊島区が日本一、1世帯の人数は東京が最少 2025年国勢調査の「住み方」の数字
2026年10月21日
人口クイズでは「人口が多いのはどっち?」を当てますが、同じ人口でも、街の広さや暮らし方はさまざまです。この記事では、2025年国勢調査の確定値から、人口密度・1世帯あたりの人数・男女の比率の3つを市区町村ごとに比べました。
人口密度:いちばん高いのは豊島区
1km²あたりの人口(人口密度)が高い市区町村は、上位がすべて東京23区でした。
| 順位 | 市区町村 | 人口密度(人/km²) |
|---|---|---|
| 1 | 東京都豊島区 | 23,483 |
| 2 | 東京都中野区 | 22,762 |
| 3 | 東京都台東区 | 22,557 |
| 4 | 東京都荒川区 | 22,273 |
| 5 | 東京都文京区 | 22,126 |
| 6 | 東京都墨田区 | 20,700 |
豊島区では、1km²(たて横1kmの正方形)の中に2万3千人以上が住んでいる計算です。日本全体の人口密度は1km²あたり329.7人なので、その約70倍になります。
反対に、人口密度がいちばん低いのは福島県の檜枝岐村(1.2人)でした。奈良県の上北山村(1.4人)、北海道の幌加内町(1.6人)、奈良県の野迫川村と長野県の王滝村(1.9人)が続きます。どれも面積の大部分が山林の町村です。豊島区と檜枝岐村の差は、およそ2万倍になります。
都道府県では、東京都(6,471人)、大阪府(4,597人)、神奈川県(3,805人)が高く、北海道(63.5人)、岩手県(73.6人)、秋田県(75.7人)が低くなっています。
1世帯あたりの人数:日本全体で2.10人
国勢調査の「一般世帯」(寮や病院などの施設の世帯を除いた世帯)について、1世帯あたりの人数を計算すると、日本全体では2.10人でした。都道府県では、東京都が1.85人でいちばん少なく、北海道(1.94人)、大阪府(1.99人)と続きます。多いのは山形県(2.41人)、福井県(2.40人)、佐賀県(2.35人)です。都市部では一人暮らしが多く、三世代で暮らす家が多い地域では1世帯の人数が多くなる傾向があります。
市区町村では、長野県の川上村が3.64人で最も多く、石川県川北町(2.98人)、宮城県色麻町(2.94人)が続きました。最も少ないのは福島県の大熊町(1.23人)と双葉町(1.32人)です。原発事故の避難指示が解除された地域で、まず一人で戻ってきた人や、仕事のために一人で住む人が多いことが表れていると考えられます。
男女の比率:女性100人あたりの男性の数
日本全体では、男性5,977万人、女性6,320万人で、女性100人あたりの男性は94.6人です。長生きする女性が多いため、高齢者が多い地域ほど女性の割合が高くなります。
人口5,000人以上の市区町村で比べると、男性の割合がいちばん高いのは青森県の六ヶ所村(女性100人あたり男性153.0人)で、北海道の共和町(137.5人)、長万部町(124.1人)、山梨県の忍野村(121.9人)が続きました。工場や大きな施設、工事などで働く人が多い町村では、男性の割合が高くなることがあります。
女性の割合が高いのは、兵庫県の芦屋市(79.9人)、北海道の小樽市(82.2人)、赤平市(82.6人)、青森県の五所川原市(82.8人)、静岡県の熱海市(83.1人)でした。
クイズのヒントとして
人口クイズで迷ったとき、地図で見た広さは当てになりません。人口密度が2万人を超える23区の区は、面積が小さくても人口が20万〜35万人ほどあります。反対に、面積が東京23区の半分以上ある檜枝岐村の人口は数百人です。「広い=人が多い」ではない、ということを覚えておくと、どっちが多い?の正解率が上がります。
この記事の数字について
総務省統計局「令和7年国勢調査 人口等基本集計」第1-1表(2026年9月29日公表の確定値)の人口密度・男女別人口・一般世帯数・一般世帯人員から、当サイトで計算・並べ替えをしました。1世帯あたりの人数は「一般世帯人員÷一般世帯数」です。理由についての説明は一般的な傾向で、個別の事情は市区町村によって異なります。